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表彰
審査員
課題曲
見学・体験
潮氏
(A)評論家 オープンクラス (B)評論家 潮Aクラス (C)評論家 潮Bクラス
カレン・ソーサ『エッセンシャルズⅡ』
Track.8 「エブリバディ・ハーツ」
聴きどころ:
アルゼンチンの首都ブエノスアイレス出身のジャズシンガー、カレン・ソウサの最新アルバム「エッセンシャルⅡ」から選びました。「エッセンシャルズⅠ」もあるので間違えないように気をつけてください。この中からTr.8の「エブリバディ・ハーツ」が今回の課題曲です。この曲は米国のロックバンドR.E.Mのカバーですが、オリジナル曲は男が最も涙する曲の第一位になったものです。カレン・ソウサは自分流のジャズアレンジで見事にこの曲を聴かせてくれます。イントロのベースラインがしっかりと出せるかどうかがポイントです。積極果敢に攻めましょう。そして色艶たっぷりのカレンのボーカルがセンターから聴こえてくるようにバランスを整えてください。女性にしては少し音域が低いのでそのあたりの描きわけも大切です。いつも私が話しているように、音楽は基音となる低音と音符と音符の間を繋ぐ響きが豊かでないと感動が伝わりません。男が涙できるような魂を揺さぶる音を作ってください。
リヨン国立オーケストラ・指揮レナード・スラットキン ナクソス・レーベル
『サン・サーンス交響曲第三番ハ短調「オルガン」』
Track.7 「第二楽章第二部マエストロ・アレグロ」
聴きどころ:
フランスの作曲家でオルガニストとしても有名なサン・サーンスのオルガン付の楽曲です。1886年に作曲されました。彼が注ぎ込めるすべてを注ぎ込んだという渾身の作品です。構成は4つですが二つ以上の楽章で主題と旋律が登場するため、第一と第二、第三と第四は結合されているとして一般的には二つの楽章として捉えられています。今回は第二楽章の第二部、オルガンが登場するパートでの試聴です。威風堂々とした曲調を壊すことなく恐れず侮らず音作りをおこなってください。カーオーディオにとっては一番厄介なオルガンの低音域の再生が鍵を握ります。第二楽章からハ長調に転調するため、明るくそれでいて荘厳な感じがなくならないように。低音域が出ないとまるで旨みのない料理のような音になってしまいます。また収録されたオーデイトリウム・ド・リヨンのホールの美しい響きも失わないように注意してください。
和田氏
(A)評論家 オープンクラス (D)評論家 和田Aクラス (E)評論家 和田Bクラス
バーブラ・ストライサンド『パートナーズ』
Track.5 「ニューヨークの想い」
聴きどころ:
冒頭のピアノが硬質にならず、ベースとキックは十分に沈んで聴こえるように。その上でバーブラ・ストライサンドとビリー・ジョエルの歌声が完璧に調和するように気をつけるといい感じになります。
川村尚子『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ』
Track.1 「Moderato」
聴きどころ:
イントロの弱音部からクレッシェンドしてゆくピアノの力強さに加え、オーケストラには重厚さが感じられるように。
デリケートに、しかもドライにならずスケール感豊かに再生されるとグッドです。
麻倉氏
(A)評論家 オープンクラス (F)エントリークラス (G)フロント2WAYクラス
レディー・ガガ『チーク・トゥ・チーク』
Track.2 「チーク・トゥ・チーク」
聴きどころ:
奇抜な衣装のレディー・ガガだが、実に堂々としたスタンダード・ジャズシンガーだ。大ベテランのトニー・ベネットを相手にして一歩も引かない。むしろ、二人のバランスからすると、ガガ優勢だ。ガガの声は輪郭がしっかりとし、ひじょうにクリヤーで、突きぬけ感が高い。ベネットは、内に籠もる音調であり、ガガの方が遙かに明瞭だ。録音は極上。雄大なベースを始めとし、楽器の音像も確実で、ヴォーカル・デュエットの飛翔感が素晴らしい。
このような特徴のこの曲のポイントは冒頭の「heaven」のヴォーカルの胆力、力感、ニュアンス感。それからのリズムのノリ、ベースのスケール感と締まり感、スピード感がポイント。ヴォーカルのグロッシーさも聴きたい。
ジャニーヌ・ヤンセン『バッハ:ヴァイオリン協奏曲集』
Track.1 「第1楽章:Allegro」
聴きどころ:
ヴァイオリニストの微細な表情がたいへん豊かで、輪郭が実に美しく、力んだところがまったくない演奏のチャーミングさをどう再現するか。冒頭のスタッカートのチャーミングさをどのように表現するか。明瞭感と同時に気品とエレガントが感じられるか。浮遊力を持つように空中飛翔する楽音の音場感もポイント。
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